明成皇后を考える会

① 2001年10月、「地域からの日韓交流シンポジウム」が開催され、「閔妃殺害事件と熊本」と題して元熊本学園大学教授朴宗根(パク・ジュングン)さんの問題提起がありました。この殺害事件に関係した民間人48名の内21名が熊本県人で、後に衆議院議員・内務大臣になった安達謙蔵や熊本市議会議員・県会議員・九州日日新聞社社長になった小早川秀雄もいました。戦前とはいえ関係者が政界の中枢にいたこともあって、閔妃事件が広く教えられることも語られることもありませんでした。朴さんの話を聞いて初めて知った参加者が多くいました。

② このシンポジュウムに、参加していた甲斐利雄さんは、教師になって6年目、一人の在日韓国人少女と出会い、「閔妃事件」について知らされました。そして朴さんの話から、事件関係者に阿蘇出身者が2名いることも知り、「熊本の21名について、生い立ち、人脈、事件後の生き方を追いかけてみよう、日韓関係の歴史を身近に考える最高の友好活動になるだろう、大量の関係者を出した熊本の住民として、全国に先駆けて学習運動を起こすべきだ。」と独自の調査・研究活動を開始しました。

 ③ この活動を知ったソウル延世大学の鄭秀雄(チョン・スウン)教授(著名なドキュメンタリー映像作家)が、甲斐さんを訪れました。鄭さんは、閔妃殺害事件110周年に当たり、「閔妃暗殺」のドキュメンタリー制作に奔走していて、その協力を求める訪問でした。

 甲斐さんは、快諾して賛同者を募り、2004年11月「『閔妃事件』を考える会」が発足しました。その後、「明成皇后を考える会」に改名し現在に至っています。

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